SARAH GAUDI ブログ
造花ブーケのオーダー前に知っておくべきポイント
2020-06-23
挙式を控え、ウェディングブーケをご検討の花嫁さまの中には、ブーケのデザインはもちろん、素材についても「造花か、生花か」お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この投稿では、造花ブーケをメインに取り扱う SARAH GAUDI 独自の視点で、造花ブーケと生花の違いや選び方、そしてオーダーのポイントをまとめてみました。
花嫁様のベストな選択のお手伝いになれば幸いです。
Content
ブーケに使う造花の品質について
まず、「造花」と聞くといかにも「作り物の花」を連想してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
でも実際は、そういったイメージよりも品質が高い造花も多く流通しています。
下記はSARAH GAUDI での制作した造花ブーケの例です。いずれも、この写真だと生花との区別は難しいのではないでしょうか。
造花のアネモネ
ホワイトのアネモネは造花オーダーブーケでも人気の花材です。
造花のカラー
カラーも人気の高い造花の一つだと思います。こちらのブーケもすべて造花です。
造花プロテア
南国風ブーケにピッタリのプロテア。
実際、造花だとわかる?
「いくら高品質といっても、やはり直接みるとすぐにわかるんじゃ・・」との声も、花嫁様より聞かれます。
実際のところ、やはり造花の原材料が、プラスチックや布(合成繊維)素材となっているため、間近で見ると造花かどうかはわかってしまうと思います。
拡大して見てみると・・
ただ裏を返せば、近くで見ないと(よほど視力の高い方でないと・・)判断するのは難しいと思います。
特に、前撮りなどの写真を通すと、花材を日頃から扱っている人でないと、造花・生花かを判断するのは困難となります。
やっぱりブーケは造花のほうがいい?
最終的に造花ブーケが正解なのかどうかは、「どういったポイントを重視するか?」によって違ってきます。
それでは、検討ポイントをあげてみます。
ブーケに造花を選ぶメリット
造花ブーケをオーダーメイドするメリット、また生花を選ぶメリットを整理してみました。
1お花の種類が多い(選択肢が広い)
まず、選択肢の多さです。生花は季節によって使用できるお花が限られてしまいますが、造花は枯れることがないので、1年中いつも幅広い花材の選択肢があります。
2アレンジの自由度
造花は、生花と比べてかなり丈夫に作られており、茎部分にはスチールが芯として含まれているため、柔軟な角度で調整が可能になります。これにより、デザイン・アレンジの自由度が生まれます。
生花のようなアレンジはもちろん、造花ならではのアレンジも柔軟なアレンジも可能となります。
3使用日より前に確認できる
造花は保存に強い素材ですので、基本的には、実際の使用日よりも早く仕上げることになります。これにより使用日前にデザインを確認することができます。生花ブーケが仕上がるのはやはり当日ですので、造花のようにはいきません。
4長期保存できる
造花に使われているプラスチック・布材の性質上、造花は時間とともに大きく痛むことがありません。ただ、当然ですが熱(火)には耐えられません。また素材によっては油分が付着すると痛みやすくなるとがあります。
5繰り返し使える
繰り返し使うことができますので、期間が空いている前撮りと挙式(披露宴)で2回使うこともできます。
6海外挙式への持ち込みもOK
事前に作って保存できることにより、事前にオーダーしたブーケを、海外挙式への持ち込み(飛行機への持ち込み)が可能になります。
どの国への入国でも、植物(場合によってはドライフラワーも)は、検閲規制と照らし合わせて、事前に確認が必要となりますが、造花がNGなケースはほとんどないと思います。
7(生花より) 軽い
造花ブーケは、水分を多く含んだ生花ブーケよりずっと軽く、長時間持ちやすくなっています。
造花のデメリット
続いて、造花ブーケのデメリットです。
1近くで見ると造花だとわかる
繰り返しとなりますが、品質は上がっても間近で見ると造花かどうかはわかると思います。絶対に造花だと思われなくないケースでは、造花を選ばないほうが良いと思います。
2生花のようなフレッシュさがない
やはり造花には生花のフレッシュ感はありません。実際に生花ブーケと比べると感じる点です。
3式場や装花とのマッチング
式場では、ブーケのオーダーは、挙式・披露宴会場の装花と担当が同じとなっているケースがほとんどだと思います。オーダーすれば、装花とあわせた花材でブーケを作ってくれる事もあると思います。
造花では、会場装花と同じ花材を使っても、色合いや大きさなどが、完全に同じにすることは難しくなります。会場と完璧なコーディネートを行いたい場合は、造花ブーケは適していません。
造花ブーケが適したケースは・・・
上記のメリット・デメリットをまとめますと、生花でのコーディネイトへのこだわりが高かったり、造花と知られるNGだったりするのであれば、やはり生花のブーケで検討するほうが安全だと思います。
逆にそうでない場合、上記のような造花ブーケを選ぶメリットは多くなりますので、選択肢としてご検討頂いてOKだと思います。
その他のブーケ花材との比較
「造花」ということでまとめましたが、造花以外のブーケの花材もご紹介します。SARAH GAUDI では、ドライフラワーのみでのブーケや、プリザーブドフラワー、また、複数の花材をミックスする形でお作りするブーケの承っております。
ご要望に応じて花材をお選びしますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
ドライフラワーブーケ
ドライフラワーはくすんだ色味と、落ち着いた独特の風合いが人気です。造花ほどではありませんが長期間保存できますので、繰り返しの利用も可能です。
注意点としては、ドライフラワーは湿気や直射日光に弱く、また強い衝撃や、圧迫で花や茎が折れてしまうこともあります。
また保存環境によっては、ドライフラワーなど乾燥した植物を好む虫が発生することがありますので、長期にわたって保存を行うには、管理に少し気をつける必要があります。
うまく保存できれば、時間が立つと色がより褪せてきますので、風合いが変わっていく様子を楽しむこともできます。
プリザーブドフラワー
「プリザーブドフラワー」とは、生花を特殊な保存液で加工し、長期的な保存がを可能にした加工花です。(Preserve は 「保存する、維持する」を意味します)
褪せた風合いのドライフラワーと異なり、生花のもつ鮮やかな色合いを保存することができるようになっています。
ブーケの材料としては、造花やドライフラワーと比べるとやや高価なものが多く、また花の種類の選択肢も少し限られてきます。
注意点として、ウェディングドレスなどの白い布地には色移りが発生しやすく、プリザーブドフラワーの利用に関して注意を促している式場もあるようです。
造花ブーケオーダーのポイント
ここまで造花ブーケやその他の花材をご紹介してきました。
SARAH GAUDI では、オーダーブーケのご相談を承っております。ここからは、実際にオーダーをご検討頂く場合のポイントをいくつかご紹介します。
理想のブーケイメージを見つける
1会場、ドレスとあわせたデザインにする
もしすでに決まっている場合は、会場やドレスの情報は、ブーケのデザインに役立ちます。
ブーケオーダーの際は、情報を共有頂けますと、会場のスタイルにあわせたコーディネイトとしたり、相性をふまえてデザインを行ってまいります。
2ブーケイメージを探す
ブーケのイメージが固まっていない場合、インターネット上に多くの参考となるブーケの写真が出回っています。
ピンタレストでブーケ検索
ブーケのデザインを検索するときに、一番おすすめなのは「ピンタレスト」です。ご利用になったことがない方も多いかもしれませんが、ブーケを検索すれば、もっとも多くの写真にすぐにアクセスできます。
日本語「ブーケ」でもいいですが、英語で「bouquet」と検索すれば、世界中の人気デザインが閲覧できます。
インスタグラムでのブーケ検索
インスタグラムでももちろんブーケが検索できます。ハッシュタグで画像を検索するのがよいでしょう。
- #ブーケ
- #造花ブーケ
- #ウェディングブーケ
- #アネモネブーケ
- #bouquet
ただ、インスタグラムでは、検索ワードが投稿テキストに含まれている画像しか検索にヒットしません。必ずしも探しやすくないかもしれません。
ピンタレストは画像解析により、自動で類似のブーケ写真がヒットしますので、ヒット数が桁違いです。「画像検索」においてはピンタレストのほうが、優れているといえるでしょう。
※注意点として、他の作家さんの著作物の場合、デザインをコピーすることはできませんので、あくまでご要望を頂く際の参考として利用することになります。
3このWEBサイトで探す
このWEBサイト、SARAH GAUDI でも過去の制作した造花ブーケ、ドライフラワーのブーケのデザインの一部を公開していますので、造花ブーケの一覧にて、ご覧いただけますと幸いです。
雰囲気だけでのオーダーもOK。
どんなに探しても完全に理想となるブーケを見つけるのが難しい場合もあります。
そんな時は、「会場のテーマ」「色合いの方針」「形」など、断片的な情報でもOKです。ご相談しながら、デザインを作成していきます。
もし参考のお写真がある場合「この写真のこの部分」「この花」など、ピンポイントでご要望を頂けますと、イメージがすり合わせやすくなります。逆に、「このブーケの、この部分はあまり好みじゃない」など、NGケースもご要望も助かります。ご要望がある場合は、多く情報を頂けますと、よりイメージに近づけることが可能になります。
具体的な希望を伝えるのが難しくても「こういう雰囲気が好き」「これはあまり・・」というご要望でも、方針を決めるには十分な情報になりますので、お気軽にご相談下さいませ。
最後に
いかがでしたでしょうか。長文となりましたが、ウェディングブーケオーダーのご参考となれば幸いです。
花嫁様が理想のブーケで、素敵な結婚式/前撮りを行えるよう、心より願っております。